Record 13:脂肪ってどうして燃えるの?
今日の早朝(3時)から今やってるゲームの基調講演があったんで、
昼までゆっくり寝つつ、家事とストレッチ日でした(´∀`)
アップデートが非常に楽しみですv
明日は朝の配信が終われば後は暇なので、
ヨガにいこうかな!と思ってはいるのですが……
上級プログラムが多くてどうしたものかと悩み中(;´∀`)
デブといっても人間。
出来ないポーズが多くなると、悲しみに満ちてしまって
気持ちよくヨガに浸れないので背伸びはすまい。
どうして脂肪はもえるの?
あらためてダイエットを始めたわけですが、
化学は専門だが、生物はチンプンカンプンな、ワタクシこと、だよーが。
『脂肪ってどういう理屈で燃焼してるの?』
ってところ、よく考えてみるとあやふやだなぁ~(´Д`)
てことで、折角の機会なので、自分がわかる範囲で軽くまとめてみました。
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人間が運動しようとすると、当たり前ですがエネルギーが必要になります。
んじゃ、乾電池を身体にくっつけて……というわけにもいかないので、
身体の中からエネルギーをひっぱりだしてくることになります。
その時、効率的+段階的に消費していくようになってるようです。
(エネルギーにしやすいものから引っ張り出す形。生物って便利にできてますね)
段階は大まかにわけて次の3Step。
Step1:「CP系」
筋の中に貯蔵されてるクレアチンリン酸(酸化されたメチルグリコシアミン)を
使ってエネルギーを発生させるけど、持続が10秒くらい。短っ
Step2:「解糖系」
同じく筋の中にある糖質(グリコーゲン*1)を分解してエネルギーにする。
フルで使うと30秒で枯渇するらしい。短っ
Step3:「有酸素系」
運動開始直後、上2つが優先的に使われた後、エネルギーを発生させる。
(運動開始直後も発生はしてるけど、やや抑え目になるようですね)
ここがいわゆる脂肪燃焼フェーズ。
脂肪(=トリアシルグリセロール*2)が加水分解されて脂肪酸になり、
えんやこんや*3があってエネルギーになる。
この現象に名前がついてるようで、『脂肪動員』っていうらしいですね。
有酸素系は、酸素が十分に供給された上で、燃料である糖質や脂質があれば
長時間エネルギーを供給できる仕組みらしいです。人間すげぇ~。
つまるところ、Step3の有酸素系の状態でエネルギーをガンガン使えば痩せれる……って話なんだが、
a)脂肪を分解する→脂肪酸にする
b) 脂肪酸を燃焼する
の2つがちゃんと働いていないと、脂肪はそのままだったり、
分解しても脂肪にまた戻ったりするんだと。
『a)脂肪を分解する』
『a)脂肪を分解する』=脂肪動員の引き金となるのが、
カテコールアミンとよばれるホルモン(アドレナリンとかノルアドレナリンなど)
このホルモンが指示をだすと、あんやこんやで細胞内のたんぱく質がリン酸化する。
→たんぱく質のリン酸化によって、脂肪動員が起こる……とされているらしい。
リン酸化するたんぱく質として知られているのが、
脂肪加水分解酵素(リパーゼ)の一種であるホルモン感受性リパーゼ(HSL)。
HSLが脂肪滴(脂肪を取り囲んだ塊)に作用することで、脂肪動員が生じます。
が、脂肪もそう簡単には分解されたくないのか、
脂肪滴の外周をペリリピンというたんぱく質でガードして、抵抗してます。
このペリリピン。
普段はCGI-58という彼女とイチャイチャしながら脂肪滴にひっついてるんですが、
ペリリピン君がリン酸化すると、別のボーイフレンドATGLくんのところにすっ飛んでいきます。
ATGL君はボッチの時は仕事してないんですが、彼女ができたことでお仕事をするようになります。
(ついでに、ペリリピン君のガードも弱くなり、HSLも作用できるようになると。
ペリリピン君、なんだか不憫ですね……)
ATGL君のお名前、脂肪細胞特異的トリグロセリドリパーゼっていうんですけど、
HSLよりも、脂肪分解に強く作用してくれる優秀な子のようです。
HSL、ATGL、MGL(モノグリセリドリパーゼ)*4が
段階的に仕事をしてくれているお陰で脂肪が分解されてるようです。
基本的に、ホルモンさえきっちり分泌されていれば、
<分解は>ずっと行われていると考えてよさそうです。
無論、運動したり、おなかがすいたりとかでもホルモンの分泌量が増えるので、
意識的に生きていれば分解はどんどんしてくれるっぽいですね。
『a)脂肪酸を燃焼する』
やったー!分解できたー!!
……といえど、燃えなければまた脂肪にちゃんと戻ってしまうというメカニズム。
よくできてるなと思う一方で、いらんことしやがって……と思わずにはいられませんw
①脂肪酸を運搬する
HSL、ATGL、MGLのお陰で無時に分解できた脂肪酸。
ここからミトコンドリアという場所に移動することで無時に燃えてくれるわけですが、
どうも、脂肪酸単体ではミトコンドリアの中に入れないようです。
ここで必要なのが『L-カルニチン』
この子とお手てをつなぐことで、ミトコンドリアの中への入場を許してもらえるよう。
『L-カルニチン』は25%が体内合成、残り75%が食事からの供給になってるようです。
L-カルニチンから見放された脂肪酸は、再び脂肪の塊へと引きこもる運命……。
②燃焼ボタンを押す
ミトコンドリアが燃料である脂肪酸を取り込み、燃やそうとする『殺る気スイッチ』
その役割を果たしているのが、AMP活性化プロテインキナーゼと呼ばれる酵素。
グルコース不足や、低酸素状態(運動中とか)、ヒートショックなど、
身体にストレスがかかると活性化する酵素なようです。
うーむ、これらを鑑みると、
カルニチンの量や、あとは燃焼工場であるミトコンドリアの数が大事な気がします。
カルニチンはサプリとかで見かけるけど、ミトコンドリアはどうしたらいいんだろう?
身体ストレスで増えると言われている、なんて意見も見ましたが
脂肪分解に比べて、燃焼の方はちょいと調べ力不足でした。
太ってしまう場合、分解と燃焼、どっちが主な原因になってるんでしょうね?
メカニズムだけみてみると、人間うまいこと分解と燃焼ができているように見えてしまう……。
また定期的に文献調べてみていきたいですね!